プロテインは健康診断前に飲んでも大丈夫？【筋トレママ必見】

はじめに

プロテインは、筋肉を作るために必要なタンパク質を効率的に摂取できるサプリメントです。
筋トレをする人にとっては欠かせないアイテムですが、健康診断前に飲んでも大丈夫なのでしょうか？

健康診断では、血液検査や尿検査などで、身体の各部位や機能の状態をチェックします。
プロテインは、これらの検査結果に影響を与える可能性があります。

プロテインが健康診断に与える影響

プロテインは、タンパク質を主成分としています。タンパク質は、筋肉や骨、皮膚、髪、爪などの体組織の材料となるほか、血液やホルモン、酵素などの体内物質の成分となります。
タンパク質は、体内で分解されてアミノ酸になり、さらに代謝されてエネルギーや尿素などになります。

プロテインを摂取すると、タンパク質の分解や代謝が活発になります。
その結果、血液や尿中のタンパク質やアミノ酸、尿素などの濃度が変化する可能性があります。
これらの物質は、健康診断で測定される項目の一部です。

具体的には、プロテインが健康診断に与える影響は以下のようになります。

• 血液検査
  • アルブミン：血液中のタンパク質の一種で、体液のバランスや栄養状態を反映します。プロテインを摂取すると、アルブミンの濃度が上昇する可能性があります。
    
  • 尿素窒素：タンパク質の代謝産物で、腎臓で尿に排泄されます。プロテインを摂取すると、尿素窒素の濃度が上昇する可能性があります。
    
  • クレアチニン：筋肉の代謝産物で、腎臓で尿に排泄されます。プロテインを摂取すると、クレアチニンの濃度が上昇する可能性があります。
    
  • 尿酸：タンパク質の代謝産物で、腎臓で尿に排泄されます。
    プロテインを摂取すると、尿酸の濃度が上昇する可能性があります。
    
• 尿検査
  • 尿タンパク：尿中にタンパク質が混入することで、腎臓や泌尿器系の病気の有無や程度を判断します。プロテインを摂取すると、尿タンパクが陽性になる可能性があります。
    
  • 尿クレアチニン：尿中にクレアチニンが排泄される量で、腎臓の機能を評価します。
    プロテインを摂取すると、尿クレアチニンの量が増加する可能性があります。

健康診断前にプロテインを飲むべきかどうか

健康診断前にプロテインを飲むべきかどうかは、個人の目的や状況によって異なります。一般的には、以下のような基準で判断するとよいでしょう。

• 健康診断の結果が気になる人
  • 健康診断の結果が気になる人は、プロテインを飲まない方が良いでしょう。プロテインが検査結果に影響を与える可能性があるからです。
    特に、腎臓や肝臓の機能に問題があると思われる人や、糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクが高い人は、プロテインを控えることをおすすめします。
    
  • 健康診断の前日や当日にプロテインを飲むと、検査結果に影響が出やすいです。そのため、健康診断の前日や当日は、プロテインを飲まないようにしましょう。
    健康診断の前日の夕食までにプロテインを飲み終えることが望ましいです。
    
  • 健康診断の前日や当日にプロテインを飲まないと、筋肉が落ちると心配する人もいるかもしれませんが、一日や二日のプロテイン断ちで筋肉が落ちることはありません。
    普段の食事でタンパク質を摂ることで、筋肉の維持に十分なタンパク質を摂取できます。
    健康診断の前日や当日は、消化の良いタンパク質を適量摂るようにしましょう。
    
• 健康診断の結果が気にならない人
  • 健康診断の結果が気にならない人は、プロテインを飲んでも構いません。
    プロテインが検査結果に影響を与える可能性があっても、それが病気の診断に影響することはほとんどありません。
    プロテインを飲むことで、筋肉の合成や回復を促進できます。

健康診断前にプロテインを飲む場合の注意点

健康診断の前日や当日にプロテインを飲む場合は、以下のような注意点があります。

• プロテインの種類や量を適切に選ぶ
  • プロテインには、ホエイプロテイン、カゼインプロテイン、大豆プロテインなど、さまざまな種類があります。これらのプロテインは、消化吸収の速さやアミノ酸の種類や量が異なります。
    健康診断前にプロテインを飲む場合は、消化吸収の速いホエイプロテインや、アミノ酸のバランスの良い大豆プロテインなどを選ぶとよいでしょう。
    カゼインプロテインは、消化吸収の遅いプロテインで、血液中のタンパク質やアミノ酸の濃度を長時間高める可能性があります。そのため、健康診断前に飲むのは避けるべきです。
    
  • プロテインの量も、健康診断前に飲む場合は、控えめにすることが望ましいです。一般的には、一回の摂取量は、体重の1.5~2g程度が目安とされます。
    例えば、体重60kgの人は、一回に90~120gのプロテインを摂取することになります。
    しかし、健康診断前には、この量を半分以下にすることをおすすめします。
    プロテインの量が多すぎると、タンパク質の分解や代謝が過剰になり、検査結果に影響を与える可能性が高まります。
    
• プロテインを飲むタイミングを工夫する
  • プロテインを飲むタイミングも、健康診断前に飲む場合は、工夫する必要があります。
    一般的には、プロテインは、筋トレの直前や直後に飲むことが効果的とされます。
    しかし、健康診断前には、筋トレの直前や直後にプロテインを飲むのは避けるべきです。
    筋トレの直前や直後にプロテインを飲むと、筋肉の合成や回復が促進されますが、同時に血液中のタンパク質やアミノ酸、尿素などの濃度が急激に上昇します。
    そのため、検査結果に影響を与える可能性が高くなります。
    
  • 健康診断前にプロテインを飲む場合は、筋トレの数時間前や数時間後に飲むことが望ましいです。
    このようにすると、プロテインの消化吸収や代謝が緩やかになり、検査結果に影響を与える可能性が低くなります。
    また、健康診断の当日は、プロテインを飲むのをやめるか、朝食前に少量だけ飲むようにしましょう。健康診断の前には、空腹状態で検査を受けることが多いですが、プロテインを飲むと、空腹状態が解消される可能性があります。
    そのため、プロテインを飲んだ後に検査を受けると、検査結果に影響を与える可能性があります。

まとめ

プロテインは、筋トレをする人にとっては有用なサプリメントですが、健康診断前に飲むと、検査結果に影響を与える可能性があります。
健康診断の結果が気になる人は、プロテインを飲まない方が良いでしょう。